本邦初公開~合作ができるまで。~

というわけで今日は創想話に投稿した合作『明日もきっと晴れ』ができるまでをたどってみようと思います。



■Chapter1~ネタを思いつく~
3月中旬、いつもどおり家事をこなしていたら、ふと思うことが。
私ももう21歳、そして3月も半ば。司法書士試験まで後4ヶ月だし、学生という身分でもなくなってしまう。

だらだらすごしてきたと思う。もったいないとも思うけどそれはそれでいい。
問題は。

昨日と同じように退屈な今日はやってきた。
でもそれが明日もきっとやってくる、って誰が保証してくれる?

急に不安になりました。


そんな思いから生まれたのが、この作品の種でした。


■Chapter2~構成する~
ネタが出来上がれば後は構成するだけ。
ここが一番難しいんだけどね。
ネタだけあるけどうまく構成できない、あるいは適当な言葉で綴れそうにない、とお蔵入りになってるネタがいくつもいくつもあるからねぇ。

構成はすぐにできました。
魔理沙が交換日記を持ってくる。お話の趣旨は霊夢が語るにふさわしい。
中身はオールスターキャストでみんなの日常。

が、ここで難点にぶち当たる。

果たして私に幻想郷の人妖の日常を生き生きと描写できるか?

できないことはないだろうと思いましたがかなり難しいと思いました。
この地点で、『自分では無理か?』と思い、挫折寸前に。


■Chapter3~発想を逆転(グゥレイト)させる~
しかし自分でできないなら、各キャラクターの日常は、それぞれの専門家にやらせてみてはどうか?
そう思うと急に目の前が開けてきた感がしました。
が、同時にどっしりと重いものが。

合作になる=手間かかりそう、面倒。

正直あんまり時間かけたくなかったのでここで迷いが。
が、最後に投稿してすでに3ヶ月近く経つのでそろそろ喝采願望が首をもたげてきたため一念発起してやってみよう、と。

まずは床間たろひさんに協力を要請しました。
時間的に一番早く打診できる、だけでなく、この人を引き込めればこの企画はほぼ成功する、という確信があったのですね。
我々の中で一番年上で経験豊富なだけでなく、人格も穏やか。まとめるのが非常にうまい。
私はキレやすい傾向にあるので、万が一主催の私が傾いてもこの人がいればうまくやってくれるはずだ、という打算があったわけです。
|ウサギ小屋|つ∀`)人頼みというな。

話を振ってみると即快諾、ほっと胸をなでおろしました。
プロローグ・魔理沙の日記をとりあえず作ってアップ。これを雛形として見せて、こんな感じでひとつお願いしますと。
早速作業に取り掛かるたろひさん。実に1時間程度でアレ仕上げてくるのはさすがとしか言いようがありませんでした。

ついで近藤さん・河瀬さん・豆蔵が入ってきたので打診。これも快く承諾してもらえたので、この地点で9割がた成功する確信はありました。
三人の仕上げてきた作品もきわめてクオリティが高いものでした。

しかしここでアクシデント。
おやつさんが参加拒否、新角さんが小悪魔での参加を拒否。
まさか拒否られるとは思ってなかったのであせりましたがまあまだ完成には時間があると様子を見ることに。
余談ですが、Hodumiさんもこの段階で参加表明したものの、結局仕上がったのが一番最後だったのは何でだろう?w


■Chapter4~徐々に完成形へ~
翌日ゆゆロダを見てみるとセノオさんが参戦表明&作品UP、かつ妹紅担当の世界爺さんとリンクするというなかなかテクいことをしてくれました。
良い意味で想定外の展開。
それに応えた世界爺さんも実にいい作品を仕上げてくれました。
勝手に歌を振る輝夜、それに歌で応える妹紅。ああなんと雅な。
これが平安貴族の風流というものか。
霊夢のコメントは私が担当していたので、本当頭を悩ませました。近藤さんのもそうでしたが、おのおののできばえに対して正直主催の私の頭がついていってませんでしたw
おかげで四苦八苦したものの、まああんな感じで仕上げましたけどね。

一度は拒否ったおやつさんを口説き落とし、新角さんには妖夢をお願いする形で参戦してもらい、それぞれさすが実力派だけあって良い仕事をしてくれました。


■Chapter5~醜い銀の夢~
ほぼ完成が近づき、主催である私の想像を遥かに超えるクオリティに仕上がった合作を見て、正直今すぐにでも投稿したい気持ちに駆られていました。
それほどの自信がありましたし、それだけの仕事をみんながしてくれた、という思いもありました。
だからこそ、中途半端な気持ちは許せない、そう思っていました。

低速回線(以下ニュー)が微妙に参加したい素振りをしていたわけですが、正直かなり迷っていたわけで。
Hodumiさんが仕上げてこないからその間に挿絵という形で参戦か? とも考えていたり。


SSでの参戦を渋ったのには理由がありました。
ひとつは実績面。決して低い評価ではない(Dwan ofなどは大化けする可能性があった惜しい作品だったし、スレでも話題になった)もののやや信用ができなかったこと。
そしてもうひとつ。これが大きかった。

真剣にやってくれるのか?

そんな疑いが私にありました。
ニューは初期、3行プロットだとかいろいろ言っていたので、お前真剣にSS作る気あるんかと。

創想話にきて半年。私はそのクオリティの高さに驚かされてばかりでした。
作家仲間ができて、そしてクリスマスSSでの勝負……それを経て私が痛いほど思ったのは、私は創作をなめている、ということでした。
SSを代替手段としてはじめたことについては、私は否めません。
始めた当初…もう6年近く前は、そうでしたから。
でも創想話にきて、言葉で紡ぐ世界の大きさを改めて見せ付けられた気がして。

作家仲間の連帯ができて以来、即興リレーSSだとかなりチャみたいなこともしました。
大体の仲間たちはさすがうまくやってくれるんですが、何人かは正直なところを言えば、不満がありました。
ニューはその一人。ニューだけじゃないけどね。
スタンドプレーしかできない、うまく周りと整合性を持って立ち回れない人は嫌いです。
昔の私がそうだったからなのかな。

こういった要因が重なって、ニューの参加を渋っていたわけですが、それをたしなめ諭してくれたのは河瀬さんでした。
私も12月以降は忙しかったりして身内でさえ全部見てやれているわけではなかったのですが、河瀬さんはそこを指摘し、またもうひとつニューの人間性を教えてくれて、あいつならうまくやる、と背中を押してくれました。

迷って、賭けました。
その結果は――作品を参照してください。ただ、私は、賭けに勝った。
そして、私は自分の若さを痛く反省しました。
人をまとめるのって難しいなぁ、と。


■Chapter6~完成、そして~
最後のHodumiさんも仕上げてきて、いよいよ投稿。
でも最初は思うように点は伸びませんでした、というかみんな匿名で50点。
まあ、ほのぼの系なのでコメントしづらかったんだろうなぁ。

でも最初にコメントが入ると状況が変わってきました。
読者の数が増え、コメントが増え、3000点を突破。
スレでも取り上げられ、5000点を突破。

最終的に6000点↑、読者110人↑という高評価を収めることができました。
匿名評価の平均点も47点↑という評価で。

みんなで取った6000点。一人で成し遂げたよりもずっとうれしいものがありました。
参加してくれた仲間たちと、読んでくれた読者の皆さんにありがとう、とそういいたいです。

そして私自身の若く青い部分も浮き彫りになり、反省しなくては、と振り返ることも大きかったです。何より身内をわかった気になって信頼してなかったのは人間的な落ち度ですから。
これを生かして、次は16人で合作できたらとか思ってますけど16人まとめるのは無理そうだなぁうーん。
今回は題材的に合作がうまくいったのもあるし。
まあ、先のことはおいおい考えましょ。
『明日もきっと晴れ』は私的に大切な作品になりそうです。
ほんとみんな、ありがとう。




■おまけ。
私が表のほうで精神的にテンパってたので、並行して進んでいた合作企画、通称『裏日記』の編集はたろひさんに任せることにしました。
今思えば最良の選択だったと思います。

次々とあがっていく春爛漫の裏日記。
こりゃ主催もやらなきゃまずいだろうと私もアリスの日記で参戦。

でもね。
アリスがアレな子に、ってコメントでもスレでも言われてるけど。
そうしたのは たろひさんであって  私のせいじゃないから   ね。
|ウサギ小屋|つ∀`)一番泣いたのは私さ。


笑ったからいいけどなw
裏はたろひさんが編集したからこそあの好評だったと思います。私じゃあれは無理だった。
裏のほうは私も一人の参加者として楽しませてもらいました。
ほんと、楽しかった。


で、結局この二つの合作、最後の最後は近藤さんに全て持ってかれた気がするw
近藤さんの一人勝ちだよなぁw まあ、してやられた感が心地よいのでそれもまたよしw




おしまい。
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by silver-dream | 2006-03-24 01:42 | 東方
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